不漁ジャム

しじみの香りの入浴剤が砂の中に埋もれている。

あの空の上にあたしの両腕

後ろめたい気持ちの裏に、私の本当の気持ちがかくれている。

将来何になるかなんて、考えたこともないや。

10年後、20年後には何をしているのだろうなんて、

明日生きているかも分からないのに。

頭の中のいもむしが、

おいでおいでと私を呼ぶ。

いきたくても、いけないんだよ。

キミと私は、会っちゃいけないんだ。

 

この空の上、この土の下、

天国と地獄、未来と過去、

あなたとあたし、あたしとあなた、

 

きっと知ってはいけなかったんだ。

 

異常なほどに、愛してしまったこの世界。

明日もまた、夢でありますように。

 

目が覚めると、そこには暗黒の世界が広がっているだけだった。

 

*SUNA*