不漁ジャム

しじみの香りの入浴剤が砂の中に埋もれている。

唯一くらいの望みを叶えられないなら脳みそ麻痺させるしか私はできそうにない
昔からの楽しい記憶も総て手が届かないところに埋めておけば
なかったことにはならないけどいくらかどうでもよくなると思う

契約を結ぶのは呪われてる感じがするから嫌だ
ほんとうにどうでもいい
一生懸命やったって漫画じゃないし思い通りの展開になるわけがない
チャンスがないなら、私の麻痺した感覚をリハビリする意味がない

ただそこで楽しく過ごしてた
その記憶さえいま消えそうになってる
無理強いだったかもしれないけど
簡単なオンオフでもうすぐ抹消する
でもこうしたいわけじゃなかった