不漁ジャム

しじみの香りの入浴剤が砂の中に埋もれている。

げっとあっぷ!あーり!!!

さっさと殺してくれれば
それでよかったのに!!
卒業式なんて案外唐突にきて
わたしは結局なにもできないまま
そうです言うところみなさんご存知尊大な羞恥心と臆病な自尊心の賜物
自分のものにすることもできず
はたまた手放すなんてことは死んでも無理ですし
諦めがつかない
思い切りが悪い
やはり私はどうすることもできないまま
よろしくよろしく、よろしくどうぞ
思考にはバイアスがかかり
身体は神話化し
トーストは絵画になるらしい
金木犀のにおいがするなんて
ありがちな描写ととりがちな気遣い
もうそんなのは誰もが飽き飽きで
革命の時代もとっくに過ぎ去った
よろしくよろしく、よろしくどうぞ
穂先はいつも太陽を向いてるし
煉瓦に映る影はひとり、むなしく。
手に入れたいという欲求があった
自意識過剰な不安は持つ権利すらない
このままじゃだめなのかも
どうにかするべきなのかもしれない
あんたはどうでもいいのでしょう
きっと楽しみだったのは私だけ
それでも
くだらない話でもして過ごしたかったのです
この時間を
忘れられない時に塗り替えたかったのです
今日くらい、は、。