不漁ジャム

しじみの香りの入浴剤が砂の中に埋もれている。

ぴぴって

おとがなった

窓は濁って

灰色と灰色

カラスはなきごえだけ

にゃんこの不気味な声も

ひとり

まっずいカップラーメンを

もう

たべなくてもいいんだなって

しあわせだなって

おもった

うん

ちゃんと

わりと

覚えてないのだなあと

あたりまえだろうと

わかっちゃいても

いえないの

うん

おけおけ

 

こんな

重いだけの

鉄の

くだを

ぶんなげて

壊してしまいたいのだけれど

やっぱさ

きみが

かなしむかなあって

おもったらさあ

うん

きみが言うとおり

それをね、

ひゃくぱーせんとは

否定できない

から

うーん

なんでも

受け止めてみせるよ

なんでも

うん