不漁ジャム

しじみの香りの入浴剤が砂の中に埋もれている。

どきどきな√

しじみです♪(v^_^)v




なにを意図しているのかわかったよ

ただ単純に生きてるきみに意味を求めても無駄だった!

ただきみは好きなものを追いかけてるだけなんだね

毛布みたいで、あったかいね


追うものと追われるもの

追うものがこんなにもあたたかいと知らなくて逃げ続けるのかな

やがて半透明な折り紙は完成して、意図を伝えてくれるのか

そうだったらばいまもこんな焦っちゃいない

空に身を預けて砂ぼこりを全うして、最後に花を摘んで帰ってこれれば、きみを汚したあのやつを知れるのかな〜なんて

もうきみはきみでなくなったのに、

あたしはまだ足りないよ

煉獄のなかに連れてってね

救急車の音がうるさいのに、まったく気にしないそぶりで、

静かに静かに忍び寄って、骨をごきごき

青い、機械を、きみのにおいがする、のにもかかわらず、ほいっと火瓶に投げ込んじゃって

近すぎる?

空気感染してもいいんだよ

きみの病気なら、ぜんぜん痛くもないからさ、

うつしちゃっても、いいよもう苦しまなくて済むから

きみのその予知能力を、うつしてほしいからここにやってきたんだよ

でも残念、あたしはもう惚れ込んじゃったんだきみに

実験だったなんてことは、ほんとうのことだけど許してくれるかな?

この先になにがおこるか、知ってるくせに黙ってるんだね

なにを思われてるか知ってるくせに、黙ってたんだね

またねーって言ったけど、あたしはそんなつもりないよ

もうとっくにきみから予知を奪ったってことになるのかな

橋がぎしぎし犇いて視界にはくらくらありえないほどきみで、この先落ちることをあたしは言えない

つらいことじゃないはずなのに、金切り声が聞こえたらほんとうに糸みたいに切れて、こんなものいらなかったんだと思って

青い機械に思いをよせて、また貸してねなどと愉快に散ってくだけだけど、どうにももう終わりのようで、

はやく去らなきゃ、これじゃもう遅い

人間を見下ろしてたら、彼女が話しかけてきたことも、金属の子をかわいがってたころもいまはもう考えたくないんだって

きみは言ってる

完全にあたしにうつったから、きみを意のままに操ってみせましょうか…

橋も落ちるのに、なにをしているんだろう

謝るのはなぜなのかな

惚れ込んだら、もう抜け出せなかった、あれはすでにきみの術のなかだったんだな

うつらせて自分は楽になろうと、せめて死ぬまえの一瞬でも苦しまないようにって

意図はそれだったのかな

完成した折り紙を眺めてたら橋が犇きあって、もう生きてられなくなった子を救う死神はいないって

あの本にかいてあったから、奇跡なんておこらないはず

不自然にあふれる視界いっぱいのきみを優しくだきしめた


(もうあなたは死なないよ、怖がることはないから、心がぼろぼろになってまでも、生き続けなければ、ならない


両手いっぱい、あたしは後悔をした


うつるというのは、こういうことだから。